アップルが、iTunesなどで購入した音楽を携帯やパソコンなどの複数の端末で楽しめるクラウド型サービス、「iTunes in the Cloud」を日本で開始しました。
今までのiTunesの場合は、音楽をパソコンにダウンロードして、そのパソコンのみで楽しむ事が出来ました。「iTunes in the Cloud」では購入した楽曲をアップルのiCloud「アイクラウド」というインターネット上のサービスに保存する事で、ユーザが購入したものであれば、携帯やPC・ラップトップなどの複数の端末からでもその楽曲にアクセスする事ができます。
そもそも、このCloud「クラウド」ってどういう意味なのでしょうか?中学校くらいでcloud=雲と勉強したと思います。そうですcloudは「雲」です。「濁り」や「不安」などの意味もあります。
ではITの世界でCloud「クラウド」とは何を指しているのでしょうか?アップルのiTunes in the Cloudだけではなく、クラウドコンピューティングやクラウドサービス、クラウド型グループウェアなどなど、「クラウド」を使う言葉が多いですよね。ITの世界でもCloudは「雲」の事を指しています。Cloud「雲」の中ってなにも見えませんよね。どうなっているか外部からは判りません。そのようなCloud「雲」の性質がネットワークやシステムのイメージ図に利用されています。
例えば、あるグループウェアがあるとします。そのグループウェアは複雑なネットワーク、データベース、アプリケーション(プログラム)、ストレージなど、多数の機能で構成されています。しかし、ユーザからすればインターフェース(画面)しか気にする必要はありません。裏側にでーたベースがあるとか、バッチがあるとか、ユーザは全く気にする必要はないのです。それらはユーザからすればCloud「雲」で覆われたシステムであり、意識する必要がない、という事です。ユーザが必要なのはグループウェアというサービスが必要だからです。
最近のCloud「クラウド」の定義は「インターネット上に全てのアプリケーション・機能・データを置いて、どこからでも・どの端末からでも自由にアクセスしてサービスを受けられる」というのに近くなっていますね。