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諜報活動はOSINT、SIGINT、HUMINTの3種類が基本

サイバー空間上の諜報活動にはOSINT、SIGINT、HUMINTの3つの種類があります。これらは元々軍事用語として利用されていましたが、現在のサイバー空間上の諜報活動は戦争での諜報活動と同じように行われているため、今ではサイバーセキュリティの標準用語として認識されています。

OSINT(オープンソースインテリジェンス)

OSINTはOpen Source Intelligenceの略で、一般に公開さている情報を収集して分析する諜報活動の手法です。一般に公開されている情報とは、例えばインターネット上の様々な企業情報やSNSのユーザプロフィールなど、誰でもアクセス可能な情報を分析してインテリジェンスを構築しますので、諜報活動の中でもOSINTは比較的低コストで、かつ合法的な活動ですので低リスクで行う事ができます。

一方で、収集可能な情報は限られていますので、OSINTだけではなく後述のSIGINTやHUMINTと組み合わせて活用する必要があります。

OSINTでは以下のような情報を収集します。

SIGINT(シグナルインテリジェンス)

SIGINTは電話、無線、電磁波、GPS、ITネットワークなどから情報を傍受する活動です。ですので、場合によっては違法行為となる場合がありますが、インテリジェンスとしての情報の精度は高く、非常に有用となります。

SIGINTでは以下のような情報を収集します。

HUMINT(ヒューマンインテリジェンス)

HUMINTはSIGINTとは違って人を介して行う諜報活動です。SIGINTやOSINTと違って地道な活動が必要となり、目的を達成するためには長時間かかる事がほとんどです。場合によっては数年かけて情報を収集する場合もあるそうです。HUMINTはスパイ活動ともいわれる場合がありますが、違法ではないHUMINTもありますので、HUMINT=スパイ活動ではありません。

HUMINTでは以下のような情報を収集します。

最近ではインターネット上でのHUMINT活動も活発です。ですのでその場合は存在しない人物や他人に成りすましてHUMINT活動を行う場合が多いです。

この場合、1人のHUMINT担当者が複数の存在しない人物になって活動することができますので、効率的でかつバレた時のリスクが低くなります。