アドウェア(Adware)とは、ブラウザのツールバーに組み込まれたり、OSのスタートアップに登録されたりして勝手に広告のポップアップ画面などを表示するプログラムの事を言います。アドウェアの多くは広告を表示してユーザにクリックしてもらう事で広告料を稼いだり、クリック先のサイトで購入してもらう事が目的ですので、コンピュータに被害を与えませんが、アドウェアの中にはコンピュータのレジストリをいじったり、コンピュータの情報を搾取するいわゆるスパイウェアがありますので、注意が必要です。
アドウェアはどのようにインストールされるのか?
アドウェアはいつの間にかインストールされている場合が多いです。多くのアドウェアは何かしらのフリーウェアをインストールする際に一緒にインストールされます。その時に注意深くインストールの画面を見ておけばアドウェアをインストールする画面が表示されている事がわかります。ユーザは一般的に「次へ」ボタンを連打しますので、アドウェアのインストール画面に気付かない場合があります。また、アドウェアのインストール画面ではチェックを付けたり外したりする事でアドウェアのインストールが選択できますが、デフォルトでチェックはオンの状態がほとんどです。
アドウェアの例
では、実際にアドウェアの例を見てみましょう。SoundEngine Freeは音声録音・音楽編集用のソフトです。SoundEngine Free自体は無害ですので、セキュリティ的に全く問題ありませんが、SoundEngine Freeをインストールする際に以下のような画面が表示されます。
ユーザは何も考えずに「はい」をクリックしてしまうとYahoo!ツールバーやJWordプラグインがインストールされてしまいます。SoundEngine Freeの場合はまだ親切な方で、悪意のあるアドウェアの場合は上記のような選択画面をわかりにくく表示したり、そもそもいつの間にかインストールされていたりします。
アドウェアの削除方法
アドウェアの削除方法は、アドウェアそれぞれで違ってきますが、多くのアドウェアはWindowsの機能である「プログラムの追加と削除」などを利用して削除できますが、悪質なアドウェアは「プログラムの追加と削除」では削除でない場合があります。その場合はウィルス対策ソフトやマルウェア除去ソフトを使ってコンピュータをスキャンすると、アドウェアを検知して削除してくれます。
無料で使えるソフトとしては「Malwarebytes Anti-Malware Free」が有名です。一般的なマルウェアだけではなく、スパイウェアやアドウェアも検知してくれます。