SQL辞典

【SQL算術関数】ROUND – 四捨五入を行う(まるめる)(Oracle、SQL Server)

投稿日:2009年9月11日 更新日:

ROUND関数は数値を四捨五入する関数ですが、MS SQLとOracleでは若干使い方が違います。OracleではROUND関数の引数に指定した数値を四捨五入しますが、MS SQLの場合は四捨五入するか切り捨てるかの指定を行う必要があります。つまり、MS SQLの場合はROUND関数はOracleのTRUNC関数と同じ機能を持つことになります。

文法:

ROUND(value, d [, type] )   SQL Server
ROUND(value [, d] )      Oracle

SQL Serverの場合、typeに従ってvalueの値をdで指定した小数点以下の桁数で四捨五入もしくは切り捨てる。typeに0以外の数値を指定すると、ROUND関数は切り捨てした値を返す。
Oracleの場合、dで指定した小数点以下の桁数で四捨五入する。

使用例:テストの平均点を四捨五入する。(SQL Server)

SELECT score, ROUND(score, 0) FROM tbScoreTable;

score     ROUND(score, 0)
———————————————–
40.323    40.000
63.678    64.000
89.835    90.000

使用例:テストの平均点を小数点2桁まで残して四捨五入する。(Oracle)

SELECT score, ROUND(score, 2) FROM tbScoreTable;

score     ROUND(score, 2)
———————————————-
40.323    40.320
63.678    63.680
89.835    89.840

使用例:テストの平均点を小数点1ケタを残して切り捨てる(SQL Server)

SELECT score, ROUND(score, 1, 1) FROM tbScoreTable;

score     ROUND(score, 1, 1)
———————————————
40.323    40.300
63.678    63.600
89.835    89.800

SQLコマンド辞典に戻る

広告

広告

-SQL辞典


comment

関連記事

no image

【SQL算術関数】SQRT – 平方根(ルート)を求める(Oracle、SQL Server)

OracleやSQL Serverで数値の平方根を求めるには、SQRT関数を使います。SQRTはSqare Rootの略です。 文法: SQRT(value) valueの平方根を求める。 使用例:数 …

no image

【SQL日付関数】DAY – 日付値から日の値のみ取得する(SQL Server)

SQL ServerではDAY関数を使用して、日付値から日のみ取得する事ができます。 文法: DAY(d) dに指定した日付値から日の値のみ取得する。 使用例:birthday列の日付から日の値のみ取 …

no image

【SQL文字列関数】LOWER – 文字を小文字に変換(Oracle、SQL Server)

SQL ServerやOracleで文字列を小文字に変換するにはLOWER関数を使います。 構文: LOWER(word) wordを小文字に変換する。 使用例:メールアドレスを小文字に変換する SE …

no image

【SQL日付関数】CURRENT_TIMESTAMP – 現在の日時を求める(Oracle、SQL Server)

OracleやSQL Serverでは、CURRENT_TIMESTAMP関数を使って現在の日時を求める事ができます。 使用例:現在の日時を取得する。 SELECT CURRENT_TIMESTAMP …

no image

【SQL変換関数】DECODE – 値を変換する(Oracle)

OracleではDECODE関数を使って、値を変換する事ができます。使い方はCASE命令と似ています。CASE命令で書き換える事も可能です。 文法: DECODE( x, target, new_va …

広告

転職